起立性調節障害とは?
起立性調節障害(OD:Orthostatic Dysregulation)は自律神経の調整不良によって、血圧や血糖の調節が上手くいかずに、朝起き上がることが出来ない病気です。
特に成長期の子供や中高生に多い病気で、小児心身医学会によると「不登校の3~4割に起立性調節障害が併存する」とされています。
1. 主な症状
✅ 朝、目覚めのがとてもつらい(午後は元気になる)
✅ 立ちくらみやめまいがする
✅ 食欲不振
✅ 動機や息切れ
✅ 体調不良で学校や仕事に行けない
✅ お腹が痛くなりやすく、吐き気がする
✅ 倦怠感でやる気が出ない
✅ 勉強や仕事に集中できない、ボーッとする
上記の症状が該当する場合は起立性調節障害の可能性が高いです。
2. 原因
主に自律神経の乱れによってさまざまな症状が出ますが、原因の例を紹介します。
・姿勢不良(ゲームやパソコンのやりすぎ等)による自律神経の乱れ
・栄養不足(水不足・塩不足・スナック菓子やファストフードの過剰摂取)
・血糖値の変動(甘いお菓子の食べ過ぎ・運動不足による代謝異常)
・過度なストレス(学校や仕事での友人関係・コロナによる生活の乱れ・部活でのストレス)
例を挙げればキリがありませんが、現代は食習慣の乱れや過度なストレス、スマホの使い過ぎなど自律神経を乱しやすくしてしまう原因が山ほどある時代です。知らず知らずのうちに自律神経に負担がかかり、起立性調節障害の症状に繋がってしまうケースは往々にしてあります。
3. まとめ
親や先生にとっても『朝起きない=怠け』と注目されがちですが身体の問題で症状が出ています。本人も『頑張らなければ』という気持ちがあるのに、身体がついていかずに精神的に追い詰められてしまうことがあります。無理に気合で乗り切ろうとしてもかえって心身共に負担がかかってしまうので、専門機関で正しい施術や指導を受けることをお勧めいたします。